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プロフィール
そばお まさひろ
そばお まさひろ
曽場尾 雅宏 1965(昭和40)年生まれ 愛知県春日井市出身
平成元年 早稲田大学法学部卒業
平成8年 伊万里税務署長
平成10年 国税庁を辞職
平成15年 弁護士登録
平成16年 いまり法律事務所 開設
趣味…合唱,茶道,ジョギング

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Posted by さがファンブログ事務局 at

2011年05月08日

九州は中部電力から電力の融通支援を受けている!

 今日(5月8日)付の西日本新聞によると,九州電力が5月に入り,電力の供給不足に対応するため中部電力から40万キロワット程度(一般家庭15万戸分相当)の電力の融通支援を受けていることがわかったとのことです。http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/240874

 中部電力が,菅首相の要請を受けて,浜岡原子力発電所の運転を停止すれば,九州へ融通支援する余裕はなくなります。

 私は,一昨日,「九州でも電力不足に対する危機管理を」というブログを書きました。
 中部電力が電力不足となれば,九州からも電力を送らざるを得ない。九州も電力不足対策を考えなくてはならない。
 しかし,九州から支援するどころか,逆に九州電力は中部電力から支援してもらっていたのです。
 中部電力に余裕がなくなれば,九州の電力不足は確実です。危機は現実のものとなりつつあります。

 九州の県や市は,夏場の電力不足への対応を検討しなくてはならないと思います。
 節電のため,夏に行われる行事を減らす必要があります。
 計画停電を行うかどうか。医療機関の停電の影響を抑えるためにどうするか。工場の操業時期をずらすことはできないか。早急にこれらを検討する必要があります。

 「そんなことは,県や市ではなく国が行うべきことだ。」と思う方もおられるでしょう。
 しかし,今の国にそれを期待するのは困難と思われます。
 報道によると,菅首相は,事前に十分に地元や中部電力に対し説明することなく,一昨日,記者会見を行い,浜岡原子力発電所の運転停止を要請したようです。地元や民間企業を振り回すような手法に,私は疑問を感じざるを得ません。
 最近の国の行政運営能力は,疑問符が付く状態だと思います。
 国に頼ることはできません。
 九州のことは九州で決める。
 「九州政府」がない以上,県や市町村で決めざるをえません。

 危機に際し,素早い行動と強い決断ができるリーダーが求められていると思います。
  
タグ :電力不足

Posted by そばお まさひろ at 11:21Comments(0)行政のあるべき姿

2011年05月06日

九州でも電力不足に対する危機管理を!

 菅首相は,さきほど,中部電力に対し,浜岡原子力発電所のすべての原子炉の運転停止を要請しました。

 電気の周波数は場所によって50ヘルツと60ヘルツの地区があります。
 東京電力,東北電力,北海道電力は50ヘルツ。それ以外は60ヘルツ。

 これまでは,「電力不足」といっても,九州では「対岸の火事」という空気がありました。九州から,周波数の異なる関東・東北に送電するには限りがあります。
 しかし,今日の菅首相の要請により,そのような空気は吹き飛ぶでしょう。
 中部電力は,九州電力と同じ60ヘルツ。

 中部電力は,他社に比べ,原子力発電依存度は低いようです。しかし,それでも,夏の電力需要のピークを乗り切ることは難しいかもしれません。
 九州からも電気を送ることになる可能性があります。

 夏の九州の電力供給は大丈夫なのか。
 本来,市政の守備範囲の問題ではないのかもしれません。
 しかし,国は関東・東北のことで手いっぱいです。九州のことは,県や市で対策を考えざるを得ません。
 市レベルでできることはなにか?市役所の電気を消すことくらいしかないか?夏のさまざまな行事につき,時期の変更はできないか?
 
 今日の菅首相の中部電力への要請により,日本「全体」が「真の」危機状態に入りました。
 「危機管理」ができるリーダーが必要です。
 自治体の首長,民間企業のトップの方々には,学んでこられた「危機管理」を実践していただきたいと思います。
  

Posted by そばお まさひろ at 21:17Comments(0)行政のあるべき姿

2011年04月15日

市民に説明なしで方式転換

 平成23年4月14日付朝日新聞に,伊万里市松浦町に建設予定のごみ処理施設に関する記事がありました。

 http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000001104130004

 これまで伊万里市は,焼却した灰をセメント原料にするとして,住民に説明していました。これを,急にスラグ化方式に変えました。
 
 焼却した灰は,そのままでは有毒なダイオキシンを含んでいます。そこで,灰をガラス状に固め,ダイオキシンを減らすのが「スラグ化」です。

 地元は,環境に影響の少ないスラグ化を求めていました。
 しかし,伊万里市は,これまで,セメント原料にすると決めていました。
 これを急にスラグ化に変更しました。

 住民が求めていたスラグ化に変更したとはいえ,説明もなしに,急に方式を変えてしまう伊万里市。
 いつものことですが,そもそも「市民の意見を聴く」という感覚自体ないのではないかと感じます。

 いよいよ,市議会議員選挙が間もなく始まります。
 市長に対し,市民に説明なしに方式を変えてしまった理由を追及できる議員を選ぶ必要があると思います。
  

Posted by そばお まさひろ at 13:49Comments(2)佐賀県西部広域ごみ処理施設

2011年03月28日

4月12日集会

 間もなく伊万里市議会議員選挙が始まります。

 名古屋市をはじめ,多くの市町村で,議会のあり方が問い直されています。
 今回の市議選では,伊万里市でも,有権者の意識は変わると思います。

 立候補を予定している方々は,具体的な政策が必要になるでしょう。今までのように,「伊万里のためにがんばります」という抽象的なお願いだけでは市民にアピールできないでしょう。

 市民も,「誰でもいいから,自分の地域から1人はあげなくてはならない。」という理由だけで応援することはなくなるでしょう。

 昨年春,私は市長選挙を戦っていました。その際,多くの市民の方々から,市議会に対する不満の声を聞きました。
 「たくさんの議員が,高い給料をもらって,何もしていないではないか。」という不満でした。

 議会は,本来,市長の政策をチェックするのが仕事です。市民に代わって,わからないことを市長に質問しなくてはなりません。市政の状況を,普段から市民に説明しなくてはなりません。
 地域の行事に出席して顔を売ることだけが議員の仕事ではないと思います。

 今の伊万里市議会は,そのような市民のための仕事を十分にしているでしょうか。

 下記の日時に,伊新会の集会を開きます。
 この集会で,伊万里市議会の現状について,私の考えを述べます。
 また,私たち伊新会の会員で,市議選に立候補を予定している方に,政策を発表してもらいます。

 多くのみなさまにご参加いただきたいと思います。

                      記
日時 平成23年4月12日(火)午後7時から
場所 立花公民館
  

Posted by そばお まさひろ at 13:08Comments(4)その他

2011年02月12日

2月14日伊新会総会

 2月14日(月)午後7時から,伊万里市の立花公民館で伊新会総会を開きます。

 名古屋の選挙から明らかなとおり,国民の市議会に対する信頼は低下しています。
 伊万里でも同様だと思います。

 総会では,伊万里市の課題や,4月の統一地方選挙で私たち有権者はどのような行動をとれば市民の意見を議会に反映できるかについて,私の考えを話したいと思います。

 総会は,これまで伊新会会員でなかった方もご参加いただけます。
 伊万里市政に興味のある方は,是非お越しください。
  

Posted by そばお まさひろ at 23:12Comments(7)その他

2010年11月18日

統合病院にお医者さんを呼ぶために

 伊万里・有田地区統合病院の建設工事は着々と進んでいます。
 この建物を「医師のいない宮殿」にしないためには,お医者さんを呼ばなくてはなりません。
 私たち民間人にできることは限られています。しかし,できる範囲で市民もお医者さんを呼ぶために協力しなくてはならないと思います。

 まず,私たちにできることは,伊万里で働いているお医者さんに感謝することだと思います。

 多くのお医者さんは,都会の病院で働きたいと考えています。
 なぜでしょうか。都会の方が給料がよいから?
 そうではないようです。

 お医者さんは,医師国家試験に合格すれば勉強は終わりというわけではありません。医師になったあとも,最新の知識・技術を身につけるため,日々勉強しています。都会の病院では,立派な先生の指導のもと,多くの患者さんの難しい病気を治す経験を積み,勉強することができます。
 地方では,そのような経験ができる機会は少なくなってしまいます。最新の知識・技術から取り残されてしまうことをおそれ,多くのお医者さんは,都会で働きたいと考えています。

 伊万里で働いているお医者さんは,伊万里の地域医療の充実のために,都会で勉強できるチャンスを捨てて,この地に来てくれています。多くの同僚のお医者さんが都会の病院にあこがれているのに,あえて伊万里に来てくれているのです。
 そのようなお医者さんたちに対し,私たちは感謝すべきだと思います。

 救急車に乗せられた急病人が,伊万里市内の病院に運ばれた際,「こんな病院に来たくない!」と叫んだことがあると聞いたことがあります。そのような患者さんの声を聞いて,お医者さんはどう思うでしょうか。「こんなまちにいたくない。」と思い,都会に帰ってしまうのではないでしょうか。
 私たち市民のこころない態度のために,せっかく伊万里に来てくれたお医者さんが都会に帰ってしまうということのないようにしたいと思います。

 市民みんながお医者さんに感謝し,お医者さんとって伊万里がよいまちとなれば,伊万里に来てみようというお医者さんも増えるのではないでしょうか。
  

Posted by そばお まさひろ at 22:50Comments(0)伊万里・有田地区統合病院

2010年10月20日

残念な内容だった説明会

 昨日,伊万里・有田地区統合病院に関する住民説明会が開かれました。およそ200人の方々が参加しました。

 市民の要望により,市長も出席のうえ,説明会が開かれたことは評価します。また,質疑応答の時間もあったことも評価します。
 ただし,内容的には,目新しいことは少なく,残念な内容でした。

 伊新会は,説明会に際しては次の事項について説明して欲しいと要望していました。
1 医師数確保策
2 民間病院に比して建設費が高額である理由
3 開院後の収支見込
4 なぜ,新病院を「非公務員型地方独立行政法人」にしないのか,その理由
 このうち,説明があったのは,「開院後の収支見込」のみでした。
 医師数の問題については,質問があってはじめて説明がありました。

 収支見込の一覧表についても,パワーポイントで,小さな文字で数字を見せただけ。数字を書き写す時間もありませんでした。

 説明した担当者を批判するつもりはありません。
 上司の指示にしたがって,不親切とは知りつつ,あのような説明をなさったものと思います。
  
 重要な問題については,トップが自らの責任で,自分の言葉で,市民に直接語りかけるべきだと思います。
 なぜ,昨日の説明会では,市長が説明しないで,部下に任せてしまったのか。
 肝心な説明を,市民に対して責任を負う立場にない部下の公務員に任せてしまったことに問題があったと思います。

 私は,以前,大蔵省銀行局保険部で働いていたころ,カバン持ちで,上司にくっついて国会に行ったことがあります。
 議員の質問に対し,細かいことは保険部長が答弁します。
 しかし,重要な事項を答えるときや,議員から厳しい質問が浴びせられたときは,大臣が答えていました。
 当時の大蔵大臣は,武村正義さんという方でした。「ムーミン・パパ」の愛称のとおり,体も雰囲気もどっしりした方でした。どんなに厳しい質問を浴びせられても,大臣が答弁に立ってくれれば大丈夫という安心感がありました。

 武村さんの大蔵大臣としての能力については,当時下っ端だった私にはわかりません。しかし,部下を安心させるどっしりした雰囲気については,「トップというのは,ああいうふうであるべきだ」と感じたものです。

 重要な場面では,市民に対して責任を負うべき立場にある市長が,自分の言葉で語りかけるべきだと思います。
 そして,通り一遍の説明ではなく,市民が知りたいと感じていることについて,具体的にわかりやすく説明すべきだと思います。
 そのような説明会であれば,聞きに来た人々は,満足して帰ったことでしょう。

 せっかく多くの市民が参加した住民説明会だったにもかかわらず,内容的に不満なものであったことが残念です。
  
タグ :住民説明会

Posted by そばお まさひろ at 08:11Comments(2)伊万里・有田地区統合病院

2010年10月19日

いよいよ本日午後7時-統合病院についての住民説明会

 伊万里・有田地区統合病院についての説明会が,いよいよ本日行われます。
 午後7時から,伊万里市民センターです。
 この説明会は,住民の要望により開催されたという画期的なものです。
 病院建設にに賛成の方も,反対の方も,是非参加しましょう。
 質疑応答の時間もあるとのことです。多くの皆さんから,鋭い質問がなされることを期待します。
  
タグ :住民説明会

Posted by そばお まさひろ at 14:49Comments(0)伊万里・有田地区統合病院

2010年10月13日

伊万里市決算報告の要点

 広報伊万里10月号に,平成21年度決算報告が載っていました。

 市の借金は577億円。平成20年度は562億円でしたから,15億円増えました。
 逆に基金(貯金)は,3億円減って,25億円。

 歳入総額は233億円。
 歳入の項目で目立つのは,市税の減収です。平成20年度より2億7000万円減って69億円。自主財源比率も,45.5%から38.8%に落ち込みました。

 歳出の項目で目立つのは,建設事業費の倍増です。平成20年度は14億円でしたが,平成21年度は28億円になりました。国見中学校の建設工事費用が大きかったようです。

 実質交差費比率は20.7%。平成20年度は20.8%でしたから,0.1ポイント改善しました。
 県内では,平成20年度に20%を超えていたのは,上峰,伊万里,神埼,有田の4市町でした。平成21年度は,有田と神埼は大きく実質公債費比率を改善させました。平成21年度,20%を超えたのは,上峰と伊万里だけになってしまいました。
  

Posted by そばお まさひろ at 13:10Comments(0)伊万里市の財政

2010年10月08日

10月19日住民説明会で説明していただきたいこと

 10月19日(火)午後7時から,市民センターにおいて,伊万里・有田地区統合病院についての住民説明会が開かれます。

 この説明会で,市に説明していただきたいことは,次の3点です。

1 医師数確保のための具体的方策
 現在,有田共立病院と伊万里市民病院におられるお医者さんは,あわせて18人。この人数では,高度医療を行うことは困難です。
 多くの自治体で,病院は建てたが医師が集まらないという事態が生じています。
 統合病院では,医師数確保のために具体的にどのようなことをしているかをお聞きしたいと思います。
 単に「医師数確保のため努力しています。」という抽象的な説明では足りません。
2 統合病院の建設費
 市は,病院建設費は1床あたり1877万円で,公的病院としては高くないと主張しています。
 それでは,なぜ民間病院と比べると高いのでしょうか。
 単に「公的病院は高度医療を行うから高い。」という抽象的な説明では足りません。「民間病院と違って,こういう施設を作るから,OO円高くなる。」という具体的な説明を求めます。
3 開院後の費用負担
 全国の自治体病院の8割は赤字と言われています。
 統合病院についても,赤字になるおそれは強いと思います。
 赤字になった場合,伊万里市と有田町はいくらずつ負担するのでしょうか。

 実りのある説明会になることを期待します。
 
  

Posted by そばお まさひろ at 23:20Comments(1)伊万里・有田地区統合病院

2010年10月07日

10月19日新病院説明会

 伊万里・有田地区統合病院についての住民説明会が次のとおり開催されます。

 日時 平成22年10月19日(火)午後7時~
 場所 市民センター文化ホール
 

 私たち市民が説明会の開催を求め,市がこれに応えてくれたものです。
 私たちが払った税金で建てられる病院ですから,私たちもこれに関心を持たねばならないと思います。
 また,せっかく市が説明会を開催してくださるのに,聴く人が少なくては,市に対しても失礼になってしまいます。
 みんなで説明会に参加しましょう。

 伊新会が,平成22年6月18日付で提出した「伊万里・有田地区統合病院に関する説明会等の開催及び入札延期を求める要望書」に記載した疑問点を,ご参考に以下に記載します。

 説明会では,以下の疑問点にお答えいただくことを期待しています。

(1) 医師の人数確保について
① 現在,有田共立病院と伊万里市民病院におられる医師が,病院統合により,さらに減ってしまうのではないかと,市民は危惧している。
 現時点で,確実に統合病院に来てくれるという確約をいただいている医師は何人かを明らかにされたい。
② 塚部市長は,平成22年4月2日に行われた伊万里青年会議所主催公開討論会において,次の趣旨の発言をされた。
 大学は,伊万里市単独では,医師を派遣してくれない。有田・伊万里の「西部医療圏」であれば,医師を派遣すると言ってくれている。だから,統合が必要である。
 西部医療圏であれば医師を派遣するとおっしゃったのは,どの大学のどなたか。この大学は,統合すれば医師を派遣すると約束してくれているのかどうか,明らかにされたい。市民は,統合病院に,どの大学が医師を派遣してくれるのか,関心をもっている。
③ 医師を呼ぶためには,市だけでなく,病院や住民も一体となって行動することが必要であると考える。千葉県立東金病院では,病院と住民とが協力して医師の招聘に尽力している。東金病院の試みは,5月23日,NHK教育テレビのETV特集『病院は建てたけれど』で放映された。
 私たちは,東金に倣い,医師を呼ぶため,市や病院に協力する用意がある。市民の協力を得ることについて,どのように考えるか。
(2) 建設費について
① 統合病院の建設費は,1床あたり,1877万円である。
 最近建設された,香川県坂出市の回生病院は,1床あたり1333万円である。回生病院は,ヘリポートも備え,救急医療に対応する,耐震構造の病院である。
 このような民間病院に比して,統合病院の建設費が高額であるのはなぜか。高額である理由を具体的に説明されたい。
 単に「公的病院は,高度・救急医療を行うから,建設費も高額になる。」といった抽象的な説明では足りない。
② 建設コスト削減のため,設計において,具体的にどのような手法をとっているかを,わかりやすくご説明いただきたい。
 そのためには,設計図を開示していただくことが必要である。
③ 最近建設された全国の民間病院の1床あたりの建設費を,調査のうえ開示していただければ,市民にとってわかりやすい。
 なお,平成19年12月24日付総務省自治財政局長通知「公立病院改革ガイドライン」は,公立病院の建築につき,「民間並みの水準の整備費により新増築,改築等が行われるよう特に留意すべきである。」と述べている。
④ 市長は,統合病院建設による借入金の返済は,年3500万円と述べておられる。これは,交付税措置のある起債をするため,返済するときに、国が地方交付税を増額してくれることを見込んだ額であると推測するが,そのとおりか。
⑤ 交付税措置のある起債については,緊急の場合を除いて,これに頼るべきではないと考える。
 例えば,群馬県は,そのホームページで,「地方交付税は,年々少なくなってきています。これは,見直しが進められて,交付税措置のある県債の返済金額以外の部分が削減されていることが主な原因です。後で国から面倒を見てもらえるからと言って,たやすく県債に頼って,必要があまりないような建物や施設をつくることは,これまで同様,絶対に避けていきたいと考えています。」と述べている。鳥取県のホームページも,同様に,交付税措置のある起債の利用について消極的な見解をとっている。
 地方交付税の総額が削減されている状況のなか,地方交付税の増額を見込んで,返済額を年3500万円と述べるのは不適切であると考えるが,いかがか。
(3) 開院後の収支について
① 開院後の事業収支見込みの詳細を明らかにされたい。
② 「伊万里・有田地区公的病院統合基本計画」(平成20年3月)の事業収支計画(113頁)によると,人件費の上昇が見込まれていない。また,退職給与金は,毎年60万9000円しか計上されていない。
 平成22年5月27日,公認会計士の長英一郎さんは,伊万里商工会館で開かれた講演会で,このような人件費の見込みでは不十分であると指摘した。
 人件費が上昇しない理由,退職金が少額である理由を説明されたい。
(4) 統合病院の経営形態について
 統合病院は,地方公営企業法の全部適用がなされる予定と聞いている。
 しかし,上記「公立病院改革ガイドライン」は,全部適用よりも,非公務員型地方独立行政法人の方が,自律的・弾力的な経営が可能となるとしている。
 統合病院を,全部適用ではなく,非公務員型地方独立行政法人に変更する見込みはないかを明らかにされたい。
 また,変更しない場合は,その理由を説明されたい。
(5) 用地買収について
 統合病院建設のために買収した用地の面積,買収額を,買収した相手ごとに明らかにされたい。
 なお,プライバシー保護の観点から,公務員や議員等公的地位にある者以外の相手についてはその氏名を伏せることは,やむを得ないと認める。
 市民の疑問を払拭するためにも,開示は必要である。
(6) 最低入札価格について
 統合病院の建築工事,機械設備工事,電気設備工事の最低制限価格を公表されたい。
 入札の透明性をはかるには,最低制限価格の公表が不可欠である。        以 上
  

Posted by そばお まさひろ at 14:19Comments(2)伊万里・有田地区統合病院

2010年09月21日

市民の関心が薄いことを心配します。

 伊万里市松浦町に建設される予定の「広域ごみ処理施設」について,市民の間で関心が薄いようです。

 この「広域ごみ処理施設」は,伊万里,武雄,嬉野,鹿島,有田,大町,江北,白石,太良の4市5町のごみを処理する施設です。159億円かけて,伊万里市松浦町内に建設されます。

 私は,ごみ処理施設建設自体には反対していません。私たちは,ごみを出す以上,ごみ処理施設は必要です。

 問題は,公害対策が万全なものとなっているかどうかです。
 ダイオキシン対策や,ごみ処理場から出る排水対策はどのようになっているかを,市民に十分説明すべきだと思います。

 また,ごみ処理の広域化が必要としても,「4市5町」というのは広すぎないかも問題です。太良町から伊万里までごみを運んでくるだけで,相当な費用がかかってしまいます。

 さらに,159億円という建設費は,財政赤字に悩む伊万里市にとって大きな負担です。

 市は「ごみ処理施設について,すでに市民に十分説明した」と主張しています。

 しかし,私が聞く限りでは,多くの市民はごみ処理施設のことをよく知りません。そして,ごみ処理施設のことを知ろうとする人も多くないように感じます。

 市政の重要な課題について,市民の関心が薄いことを心配します。
 みんなで十分議論して,多くの市民が納得したうえで,ごみ処理施設が建設されることを願います。
 
  

Posted by そばお まさひろ at 10:44Comments(0)佐賀県西部広域ごみ処理施設

2010年09月17日

広域ごみ処理施設に関する回答書(一部抜粋)

 伊新会は,伊万里市松浦町に建設予定の「県西部広域ごみ処理施設」の建設について,佐賀県西部広域環境 組合に対し,要望書を出しました。
 この要望書に対し,佐賀県西部広域環境 組合から回答がありました。

 回答の内容は,量が多いため,このブログで全文を紹介することができません。
 市民のみなさんの関心が高い,ダイオキシン対策の部分のみ紹介します。

(質問)どのようなダイオキシン対策や排水対策がとられているか。最終処分場から有害物質が周辺地域に広がらないようにするために,どのような対策がとられているか。

(回答)新施設の排煙・排水設備については,最新の技術動向もふまえ,各種対策方法のうち最善なものを選択するよう検討を行っております。また,現在稼働している施設においても,バグフィルターや排水処理設備を設け,国が示す環境基準を厳守するよう万全な対策を行っておられるところであり,当 組合で建設する施設も同様に万全な対策を講じた上で,自然環境,生活環境に配慮した施設整備を行うこととして事業を進めております。

 回答内容が抽象的で漠然としていると思います。
 「最新の技術動向」,「各種対策方法のうち最善なもの」,「万全な対策を講じた上」といった言葉には,内容がありません。
 また,「バグフィルター」とはどういうものか,みなさんにはおわかりでしょうか。
 焼却炉から出る煙を,フィルター(目のこまかい布)を通し,有害な灰などをフィルターの中に閉じ込めるものです。
 市民が読んでわからない用語を使うべきではないと思います。

 市民が一読してわかるような内容,具体的な対策を盛り込んだ内容で,『広報伊万里』に掲載していただきたいと思います。 
  

Posted by そばお まさひろ at 14:31Comments(5)佐賀県西部広域ごみ処理施設

2010年09月17日

全市民を対象とした説明会は開いてもらえませんでした。

 伊新会は,平成22年8月11日付で,佐賀県西部広域環境 組合(管理者:塚部芳和伊万里市長)あてに,「県西部広域ごみ処理施設」建設についての説明会を開催するよう要望書を送付しました。

 「広域ごみ処理施設」は,伊万里,武雄,鹿島,嬉野,有田,大町,江北,白石,太良のごみを処理するため,伊万里市松浦町に建設が予定されています。

 市民の中には,ダイオキシン対策等について不安を感じている人もいらっしゃいます。そこで「広域ごみ処理施設」について,全市民を対象に,市長自身が,自分の言葉で,直接説明したいただく説明会の開催を求めました。

 この要望書に対し,佐賀県西部広域環境 組合から,「回答書」が届きました。
 私たちの要望書を無視せず,回答してくださったことは,評価したいと思います。
 しかし,その回答は,

 すでに松浦町のみなさまには十分説明しているので,全市民を対象とした説明会は開催しない

 というものでした。

 私たちの要望が受け入れられず,残念です。

 伊新会は,ごみ処理施設の建設自体には反対していません。私たちは,ごみを出している以上,ごみを処理する施設は必要です。ただし,ダイオキシン対策などに不安があるから,それをわかりやすく説明してほしいというものです。

 佐賀県西部広域環境 組合の環境アセスメント方法書には,松浦町の他に,大川内町,大坪町,大川町,南波多町も環境に影響を受けると記載されています。せめて,それらの地域には説明が必要ではないでしょうか。

 回答書には,ごみ処理施設についての私たちの疑問に対する回答も記載されていました。量が多すぎて,ここでは紹介できません。
 回答内容は抽象的で漠然としています。私たちの不安を払拭するものではありません。しかし,それでも,市民に対する説明として,広報伊万里に掲載していただきたいと思います。 
  

Posted by そばお まさひろ at 14:01Comments(0)佐賀県西部広域ごみ処理施設

2010年09月03日

「地元の意思」というマジックワード

 8月31日付朝日新聞に,伊万里氏山代町の川南造船所跡につき,「活用か撤去か」という記事がありました。

 川南造船所は,戦時中「人間魚雷」をつくる工場だったとも言われています。
 昭和30年に閉鎖され,その後廃墟になっています。
 川南造船所跡を「活用」するか「撤去」するかで,意見が割れています。

 この問題について,私自身はまだ結論を出せずにいます。
 川南造船所跡を見物に来た人々に近隣の住民が迷惑していることも事実のようです。早期に撤去すべきとも思えます。
 しかし,逆に,長崎の軍艦島のように,廃墟を観光に「活用」して成功しているケースもあります。

 伊万里市は,「川南造船所跡を撤去するのが地元の意思だ」と主張しています。
 問題は,この「地元の意思」という言葉の怖さです。

 「地元の意思」
 地元の山代町で住民投票を実施したとは聞いていません。地元住民にアンケートをとったのでしょうか。

 「地元の意思」というのは,マジックワードです。この一言で困難な問題をすべて片づけてしまうこともできます。
 たとえば松浦町の広域ごみ処理施設建設計画。
 「地元は賛成してくれている。」という理由で計画が進んでいます。

 「地元の意思」は尊重すべきです。しかし,その「地元の意思」を伊万里市はどうやって知ったのでしょうか。本当に地元住民の過半数の意見なのでしょうか。

 川南造船所跡地問題については「山代町開発促進協議会」が撤去を要望しているようです。
 「山代町開発促進協議会」とはどのような団体なのでしょうか。この協議会は地元住民の意思を反省しているのでしょうか。

 重要な問題については,住民投票までは難しいとしても,地元住民にアンケートくらいはとるべきではないでしょうか。

 「地元の意思」というマジックワードに惑わされないよう,気をつけなくてはならないと思います。
 
  

Posted by そばお まさひろ at 22:55Comments(4)行政のあるべき姿

2010年08月26日

公共事業の費用は寄付金でまかなおう。

 8月24日付佐賀新聞に,元鳥取県知事の片山善博さんが書いた次のような内容の記事がありました。

 現在は,住民や地域社会に必要な施設や事業は,税金を使い,役所が提供している。
 税金は,もとをただせば市民が納めたお金である。しかし,税金がいったん役所の懐に入ると,役人が圧倒的優位に立つ。もらう側は卑屈になる。
 公共事業に必要な費用は,市民の寄付でまかなうようにすべきである。そして,市民は,税金を納める際,支払った寄付金分を税額から減額できるようにすればよい。

 これはすばらしい考え方だと思います。
 例えば,市立病院を建てたいという場合,建設費は市民の寄付でまかないます。
 Aさんは,市立病院建設のために10万円寄付したとします。Aさんは,その年に15万円の所得税を支払わなくてはならないとします。15万円から,寄付金分の10万円を引いて,所得税は5万円支払えばよいことになります。

 こうすれば,市民は役所に対し卑屈になる必要はありません。市民自らが,どのような公共事業を行うべきか主体的に考えるようになります。

 市長選挙の際,「今の市長さんには・・をつくってもらったから,刃向かえない。」という人がたくさんいらっしゃいました。「・・をつくってもらった。」といっても,元をただせば私たちが支払った税金です。卑屈になる必要はないはずです。

 また,昭和の時代,多くの選挙で政治家は「私が空港をつくりました。」,「私が道路をつくりました。」と言って,支持を集めました。
 片山さんの提案どおりにすれば,そのような選挙もなくなります。

 何十年も前のことです。朝日新聞に「フジ三太郎」という4コマ漫画がありました。
 国民が,自分の税金をどの省庁に支払うか自分で決めるという制度になったらいいとフジ三太郎が想像している漫画を見たことがあります。
 漫画では,各省庁の大臣が,国民一人一人にひれ伏して,「どうか○○省に税金をお支払いください。」とお願いしていました。

 片山さんの提案どおりにすれば,フジ三太郎の「想像」が「現実」になります。

 どのような公共事業にいくら使うかは,役所が決めるのではなく,市民が決めるべきだと思います。
  
タグ :片山善博

Posted by そばお まさひろ at 09:53Comments(5)行政のあるべき姿

2010年08月15日

市長が直接市民に語りかける市政に

 伊新会は,伊万里市松浦町に建設予定のごみ処理施設について,市長自らが市民全員を対象に説明する説明会を開催することを求めた要望書を提出しました。
 この要望書提出について,西日本新聞,毎日新聞,朝日新聞等で報道されました。

 朝日新聞の取材に対し,市は「すでに松浦町の住民を対象に14回説明会を開いている。」と答えました。
 松浦町の区長に対する説明会があったことは聞いています。
 住民全員を対象とした説明会は何回行われたのでしょうか。また,その説明会が行われることを,どのように広報したのでしょうか。松浦町の住民のみなさんのうち,何人が説明をお聞きになったでしょうか。

 現代の民主主義においては,市長自らが,直接市民に対し,自分の言葉で,行政について語りかけることが求められています。
 昔のように,役所だけで決めて,市民に対しては「このように決めたのでよろしく。」と言うだけでは市民は納得しません。
 民主主義がこのように変容していることを,市は理解しておられるでしょうか。

 伊万里市を含む佐賀県西部のごみ処理については『ごみ処理広域化基本計画』という150ページほどの冊子が作成されています。佐賀県西部広域環境 組合のホームページから閲覧できます。
 http://www.eco-westsaga.or.jp/pdf/kouikikeikaku.pdf

 「説明会を求める前に,この基本計画書を読んでください。」と言われるかもしれません。
 しかし,市民に対し,150ページもの量の冊子を読めというのは,無理なことではないでしょうか。
 大量の文書を「読む」ことを求めるのは,市民に大きな負担を強いることになります。
 口頭でわかりやすく説明する必要があると思います。

 市民も,市長に対し,直接説明するよう求める必要があると思います。
 ごみ処理施設建設は,直接市民の健康にかかわることです。無関心でよいのでしょうか。
 ごみ処理施設の建設予定地は,松浦小学校や松浦保育園から1キロメートル強しか離れていません。松浦町のみなさんは,不安を感じないでしょうか。「不安だけどお上が決めたことだから仕方ない。」ということでしょうか。

環境アセスメント方法書によると,ごみ処理施設により環境に影響を受ける地域は松浦町だけではありません。大川町,大川内町,大坪町,南波多町も影響を受けると記載されています。
 http://www.eco-westsaga.or.jp/pdf/asesuhouhousyogaiyouban.pdf

 要望書では,市長自らによる市民に対する説明会を開催するかどうかの回答期限を9月10日に設定しました。
 市の前向きな回答を期待します。
  

Posted by そばお まさひろ at 18:15Comments(0)佐賀県西部広域ごみ処理施設

2010年08月11日

松浦町ごみ処理施設建設に関する説明会開催を求める要望書

 本日,下記の要望書を内容証明郵便で送付しました。
 私たちはごみを出す以上,ごみ処理施設は必要です。建設に反対するものではありません。ただし,市民への説明が不十分です。
 市長自らが,市民全員を対象に,自分の言葉で説明する説明会を開催することが必要だと思います。

                  平成22年8月11日
〒848-0027
佐賀県伊万里市立花町1542-24
佐賀県西部広域環境 組合
管理者 塚部芳和 様


                        〒848-0047
                        佐賀県伊万里市伊万里町甲254
                        伊新会代表 曽場尾雅宏     
      

      県西部広域ごみ処理施設建設に関する説明会の開催を求める要望書
 冠省 現在,貴組合において,伊万里市松浦町内に広域ごみ処理施設を建設する計画が進められています。
 地元松浦町のみならず伊万里市全域の市民が次のような疑問を持っています。
① なぜごみ処理の広域化を進める必要があるのか。
② 広域ごみ処理施設のごみ処理量は4市5町のごみ排出量に比して巨大過ぎないか。ごみのリサイクルや生ゴミの堆肥化によりごみの量を減らすことはできないか。
③ どのようなダイオキシン対策や排水対策がとられているか。最終処分場から有害物質が周辺地域に広がらないようにするために,どのような対策がとられているか。
④ 建設費はいくらかかるか。そのうち伊万里市の負担額はいくらか。
⑤ 建設後の伊万里市の費用負担はどのように定められているか。
⑥ 太良町等遠方からのごみ輸送のためのコストや二酸化炭素排出量はどのくらいか。
 貴組合においては,すでに「松浦町広域ごみ処理施設建設対策協議会」等に対し,説明会を開催しておられます。
 しかし,市民の不安を払拭するためには,同協議会だけでなく市民全員を対象に,組合管理者が自らの言葉で市民の疑問に答える説明会を開催することが不可欠です。
 早期に管理者自らによる説明会を開催することを要望します。説明会においては,上記の市民の疑問におこたえいただくようお願いします。
 なお,管理者自らによる市民に対する説明会を開催するかどうかについてのお考えを,平成22年9月10日までにご回答いただければ幸いです。
 まずは書中にてお願いまで。    草々
  

Posted by そばお まさひろ at 19:21Comments(0)佐賀県西部広域ごみ処理施設

2010年08月08日

統合病院についての広報伊万里の説明 3.収支,経営形態等

3 開院後の収支について
(伊新会の平成22年6月18日付「要望書」に記載した疑問点)
 (1)開院後の事業収支見込みの詳細を明らかにされたい。


(広報伊万里にコメントなし)

(伊新会の平成22年6月18日付「要望書」に記載した疑問点)
 (2)「伊万里・有田地区公的病院統合基本計画」(平成20年3月)の事業収支計画(113頁)によると,人件費の上昇が見込まれていない。また,退職給与金は,毎年60万9000円しか計上されていない。
   平成22年5月27日,公認会計士の長英一郎さんは,伊万里商工会館で開かれた講演会で,このような人件費の見込みでは不十分であると指摘した。
   人件費が上昇しない理由,退職金が少額である理由を説明されたい。


(広報伊万里にコメントなし)

4 統合病院の経営形態について
(伊新会の平成22年6月18日付「要望書」に記載した疑問点)
   統合病院は,地方公営企業法の全部適用がなされる予定と聞いている。
   しかし,上記「公立病院改革ガイドライン」は,全部適用よりも,非公務員型地方独立行政法人の方が,自律的・弾力的な経営が可能となるとしている。
   統合病院を,地方公営企業法の全部適用ではなく,非公務員型地方独立行政法人に変更する見込みはないかを明らかにされたい。
   また,変更しない場合は,その理由を説明されたい。


(広報伊万里のコメント)
   地方公営企業法の全部適用という経営形態で運営し,より経営の効率化と迅速化を図り,今まで以上の収益増と費用の縮減を行います。(5ページ4段目)


5 用地買収について
(伊新会の平成22年6月18日付「要望書」に記載した疑問点)
   統合病院建設のために買収した用地の面積,買収額を,買収した相手ごとに明らかにされたい。
   なお,プライバシー保護の観点から,公務員や議員等公的地位にある者以外の相手についてはその氏名を伏せることは,やむを得ないと認める。
   市民の疑問を払拭するためにも,開示は必要である。


(広報伊万里にコメントなし)

6 最低入札価格について
(伊新会の平成22年6月18日付「要望書」に記載した疑問点)
   統合病院の建築工事,機械設備工事,電気設備工事の最低制限価格を公表されたい。
   入札の透明性をはかるには,最低制限価格の公表が不可欠である。


(広報伊万里にコメントなし)

広報伊万里に記載されたその他の内容についての疑問点

1 「市では有識者を交え市民病院の在り方を検討した結果,・・・有田共立病院と統合することになりました。」(3ページ1段目)

→(これに対する私の疑問点)
  「有識者」とはどなたかをお知らせいただきたいと思います。「有識者」に医師会関係者は含まれているのでしょうか。地元の医師会も深く関与して統合病院建設が決まったのかどうかお尋ねします。
   今の時代に,立派な病院の建物を建てても医師数を確保できるものではないことは,医師にとっては自明の理のはずです。


2 「医療の圏域完結性の確保」「地域完結型医療の確立をめざしていきます。」(3ページ3段目)

→(これに対する私の疑問点)
   県西部医療圏(有田町と伊万里市)で医療が完結できるならそれにこしたことはありません。しかし,市の計画でも,統合病院の医師数は22人。この程度の規模の病院では,医療は完結できません。完結させるなら,医師は50人は必要です。まして,現在,有田共立病院と伊万里市民病院におられる医師は,16人しかいません。
   実現不可能な「西部医療圏での完結性」を追求するよりも,佐世保,唐津,嬉野の病院に早期に搬送できる体制づくりを急ぐ方が,現実的で迅速ではないでしょうか。
  

Posted by そばお まさひろ at 20:38Comments(2)伊万里・有田地区統合病院

2010年08月08日

統合病院についての広報伊万里の説明 2.建設費

2 建設費について
(伊新会の平成22年6月18日付「要望書」に記載した疑問点)
 (1)統合病院の建設費は,1床あたり,2316万円である。
   最近建設された,香川県坂出市の回生病院は,1床あたり1333万円である。回生病院は,ヘリポートも備え,救急医療に対応する,耐震構造の病院である。
   このような民間病院に比して,統合病院の建設費が高額であるのはなぜか。高額である理由を具体的に説明されたい。
   単に「公的病院は,高度・救急医療を行うから,建設費も高額になる。」といった抽象的な説明では足りない。


(広報伊万里のコメント)
   事業費59億円のうち,病院本体の工事費は39億円。したがって,1床あたり1877万円。建設費は,病院の経営方針や立地条件,病棟の構成などで,当然のことながらさまざまとなるので,高い事業費だとは考えていない。(4ページ2~3段目)


→(これに対する私の疑問点)
   伊新会は,建設費が高額である理由を「具体的に」説明して欲しいと要望しました。「病院の経営方針や立地条件,病棟の構成などでさまざまとなる」という説明では,具体的とはいえません。


(広報伊万里のコメント)
   床面積1平方メートルあたりの事業費は22万7000円。これは国立病院の建築標準仕様25万円~30万円を下回っている。
   なお,「公立病院経営改善事例集」に記載されている全国238の病院整備の事例では,建築単価30万円以下の施設は16パーセント(4ページ3段目)。


→(これに対する私の疑問点)
   なぜ国立・公立病院のみと比較するのでしょうか。公立病院の多くは赤字です。赤字の病院と比較すれば,よい数字は出るでしょう。民間病院と比較して,事業費が高くないかどうかを判断していただきたいと思います。   


(伊新会の平成22年6月18日付「要望書」に記載した疑問点)
 (2)建設コスト削減のため,設計において,具体的にどのような手法をとっているかを,わかりやすくご説明いただきたい。そのためには,設計図を開示していただくことが必要である。


(広報伊万里にコメントなし)

(伊新会の平成22年6月18日付「要望書」に記載した疑問点)
 (3)最近建設された全国の民間病院の1床あたりの建設費を,調査のうえ開示していただければ,市民にとってわかりやすい。
   なお,平成19年12月24日付総務省自治財政局長通知「公立病院改革ガイドライン」は,公立病院の建築につき,「民間並みの水準の整備費により新増築,改築等が行われるよう特に留意すべきである。」と述べている。


(広報伊万里にコメントなし)

(伊新会の平成22年6月18日付「要望書」に記載した疑問点)
 (4)市長は,統合病院建設による借入金の返済は,年3500万円と述べておられる。これは,「交付税措置のある起債」をするため,返済するときに、国が地方交付税を増額してくれることを見込んだ額であると推測するが,そのとおりか。


(広報伊万里のコメント)
   毎年の市の返済額については,出資債分の50%,病院事業債分の45%の金額が国からの交付税として交付されますので,市の年度ごとの負担額は3000~5000万円程度になります。(5ページ2~3段目)


(伊新会の平成22年6月18日付「要望書」に記載した疑問点)
 (5)交付税措置のある起債については,緊急の場合を除いて,これに頼るべきではないと考える。
   例えば,群馬県は,そのホームページで,「地方交付税は,年々少なくなってきています。これは,見直しが進められて,交付税措置のある県債の返済金額以外の部分が削減されていることが主な原因です。後で国から面倒を見てもらえるからと言って,たやすく県債に頼って,必要があまりないような建物や施設をつくることは,これまで同様,絶対に避けていきたいと考えています。」と述べている。
   鳥取県のホームページも,同様に,交付税措置のある起債の利用について消極的な見解をとっている。
   地方交付税の総額が削減されている状況のなか,地方交付税の増額を見込んで,返済額を年3500万円と述べるのは不適切であると考えるが,いかがか。


(広報伊万里にコメントなし)
  

Posted by そばお まさひろ at 20:32Comments(0)伊万里・有田地区統合病院